TREZORって何?
TREZORは、ビットコインを強固に、安全に保管するためのハードウェアウォレットです。
さらにEthereumやDashなどのアルトコインにも対応をしています。
ウォレットの中でも、セキュリティが高いため、財布(ウォレット)というよりは、金庫に近いかもしれません。
ウォレットについてよく理解ができない方や、ビットコインの基礎知識がない方は、以下の記事を見ていただくことをオススメしております。
ウォレットについては以前の記事で説明していますので、ウォレットがよくわからない方は、こちらからご覧ください。
TREZORの仕組み
・秘密鍵
・署名
・ウィルスなどの悪意に対して
保管するのに安全というが、何をもって安全としてるのか?
そして、TREZORはなぜ最強のハードウェアウォレットと呼ばれるのか、その理由をこれら3つのことから見ていきましょう。
秘密鍵の保管
以前に記述しましたが、ビットコインを盗まれないようにするには、まず何をする必要があるでしょうか?
そう、秘密鍵を厳重に保管することが、安全への1歩となります。
TREZORは、秘密鍵を特殊なチップで守っていて、誰にも秘密鍵を教えることはありません。
そう、持ち主であるあなたであっても。
もちろん、耐ダンパー性(システムの構造の解析がされにくい)も持ち合わせています。
現在のところ、TREZORがハッカーなどにより、被害にあったとの報告は聞いていません。
強固なシステムであることは、実績が証明していますね。
他のハードウェアウォレットでは、被害があったみたいですが…
署名について
送金する際に、署名という行為があることを覚えているでしょうか?
署名に関する情報を見ると、ビットコインが誰のものであるのかわかります。
現在の持ち主が誰であり、次の所有者が誰になるのかなどを、送金の際に情報を記するためです。
1万円札などに持ち主の名前を書くことは禁止されていますが、ビットコインを含む仮想通貨は、署名に関する情報を見ることで、過去から現在までの持ち主の情報を知ることが可能です。
帳簿のようなものですね。
署名をするには、秘密鍵を使用し、情報を読み解かなければなりません。
秘密鍵の情報が盗まれると、たちまち署名をされ、持ち主があなたではなくなってしまいます。
言い換えると、署名することさえできれば、送金することができます。
TREZORは、この署名に関係する命令だけを受け取ります。
所有者:○○さんに1BTC送りたいです。
TREZOR:フムフム、この取引に対して署名をしますか?
所有者:「はい」、「いいえ」
「はい」、「いいえ」かの選択肢しかない…
いわゆる、ドラクエ仕様ですね。
TREZORは一途なため、署名(送金)に関する命令だけに答えてくれます。
所有者:自分で秘密鍵を管理したいので、秘密鍵を教えてください。
TREZOE:…。
所有者:返事がない、ただのしかばねのようだ。
このように、署名以外のリクエストは、対応されません。
秘密鍵に関する情報はTREZORにしかわかりませんが、署名に関する命令を聞いてくれるため、送金することができます。
秘密鍵が漏れないということは、他者に署名され、送金されることもありません。
シンプルな構造ゆえに、セキュリティも強固です。
セキュアな構造
例えば、ウィルスに感染していると、操作しているスクリーンをモニターされることにより、パスワードがわかってしまいます。
TREZORはパスワードを入力する際に、画像のように端末による情報が必要になるため、スクリーンをモニターされてもパスワードが盗まれる恐れがありません。
画像のようにランダムに数字や、文字が表示され、毎回入力する場所が違います。
このように、パスワードが解析されないように工夫がされています。
仮に、ウィルスによりPCが勝手に署名をリクエストした場合も、このTREZORの端末ボタンを押さないと、署名をおこなうことができません。
秘密鍵を厳重に管理していることと、署名の命令は端末からのみという2重の安全対策がとられています。
後述しますが、リカバリーフレーズにも、同じように工夫がされています。
復旧の時に情報が漏洩しては、基本のシステムが優秀でもあまり意味がありません。
資産を守るシステムには、セキュリティに穴が無いことが求められます。
TREZORを失くした場合
それだけ強固なセキュリティであるTREZORを壊したり、失くしてしまった場合、保管していたビットコインは戻ってこないのか?
そこは問題ありません。
TREZORに何かトラブルが発生しても、新しい端末を購入し、リカバリーフレーズにより復旧することができます。
TREZORはリカバリーフレーズによる復旧作業にも、先ほどのように工夫を凝らしています。
CAKEという単語が一番初めのリカバリーフレーズの場合、まずCを要求されますが、端末から複数の選択肢がランダムな位置で表示がされます。
リカバリーフレーズは、全部で24単語あります。
リカバリーフレーズを知らないものが全ての単語を見つけ、組み合わせを知るには?
私たちが生きてる間に、第三者は全ての単語と、順序についての情報を知ることはないでしょう。
これらの対策でTREZORは、私たちの資産を守ってくれます。
強力なオプション
さらに、リカバリーフレーズの保管をサポートする「CryptoSteel」という製品があります。
同梱されているシートは紙媒体で、少し心配という方にはオススメです。
CryptoSteelは鋼製のため、熱にも、水にも強く、まさに金庫です。
強固なシステムをさらに、強力にサポートするオプション付きウォレットTREZORは、間違いなく最強でしょう。
ビットコインがハードフォークする前に、TREZORの注文が殺到するため、早めに購入しましょう。
まとめ
TREZORが仮想通貨を安全に保護するためにしていること
・秘密鍵を誰にも教えない
・署名に対するリクエストのみに応える
・リカバリもハッキング対策をしている
・リカバリーフレーズを安全に保管するための製品も用意されている
これらの対策が取られているため、TREZORは最強のウォレットとして、多くの人に使用されています。
安全に仮想通貨を保管したいなら、このウォレット以外に選択肢はないでしょう。
是非ともこの機会に手に入れてください。
購入・設定については、次回以降の記事で解説します。
では、また会いましょう。