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今日から念願のキューバへ行く。
メキシコシティ空港の1日について知りたい場合は、初日の日誌を見て頂きたい。
11時にキューバへのフライトを予定しているため、朝起きて8時にはチェックアウトをした。
キューバではどうなるか分からないため、食べれる時にご飯を食べようと空港1階にある「Carl’s Jr.(カールス・ジュニア)」へハンバーガーを注文した。
ハンバーガーのセットが「約340MXN(約3000円)」ということに驚愕し、日本よりも大き目なハンバーガーをほうばる。
のんびりしていたら、あっという間にフライトの約2時間前だ。
アエロメヒコ(Aeromexico)航空では、複数の場所でチェックインをする場所がある。
どこで手続きすればいいかは、入り口で案内している係の人がいるため、どこ行きか伝えればいい。
入り口の案内係は、車椅子の職員が多い。
障害があっても働ける場所をつくるという姿勢が、とても素晴らしいと思えた。
日本でも多分採用されていると思うが、受付や、案内係など多くの人が目に触れる場所では見た事がない。
中に入るとチェックインするための端末と、手荷物を預ける受付が存在する。
端末はこのようなものとなっている。
ここで航空会社の予約番号を入れて、手荷物の個数、オプションなどを選択してチェックインをする。
端末から航空券や、手荷物に関する情報が発券される。
その後は手荷物を預けて、出国手続きを済ませる。
ゲートに関する情報は航空券に書いてあるため、左右間違えないように進もう。
私は60番ゲートだったため、右側(K)から入ることとなった。
荷物検査や、身体検査は日本より厳しいものとなっているため、トラブルを避けるために事前に注意事項などは確認して欲しい。
検査通過後は、セブンイレブンで飲み物を購入した。
他の店を見たが、やっぱり1/2~1/3ほどは安かった。
ああ、素晴らしい。
そこからはトラブルもなく、キューバ行きの飛行機が離陸を迎える。
メキシコ行きよりも快適で、座席は左右3席ある内の真ん中が空くように、乗客が割り振られていた。
日本からメキシコへ向かった機体よりも頑張りを感じる見た目だが、フライトは問題なく、キューバの「ホセ・マルティ空港」へ時刻通り到着した。
到着後また手荷物の受取で問題が発生した。
こちらも約1時間半ほど手荷物が出てこないため、皆がイライラとしていた。
南米では手荷物が遅れて出てくるのは、デフォルトなのだろうか。
手荷物を受け取った後は、飲み物や、食料を買うために空港内の両替所に行った。
とりあえず、「15ドル(USD)を交換」した。
私がキューバへ到着する前に見た約半年前の動画では、「1USD=170CUP(キューバペソ)」で、かなり高い交換レートと言っていた。
空港でのレートは「1USD=110CUP」だったため、少額で約2/3程度のレートならいいかと思って交換した。
後ほど調べると2023/5辺りでは、1USD=約190CUPで、私がキューバに行っていた2023/10は「1USD=約250CUP」であった。
国でやっている交換所の交換レートは、一般市民の半分以下となっている。
さらに驚きなのが、半年で約1.3倍もドル高となっていることだ。
この先もドル高が進むことは間違いないだろう。
空港からハバナ市内(旧市街)までのタクシーは、30USDだった。
後々分かったことだが、これはぼったくられておらず正規の値段となる。
アプリなどで安くてしても20USDが限界で、「キューバ人がタクシーを手配しても25USD」はかかる。
少しでも安くしたい場合は、エスカレーターなどで1階から2階の外へ行き、乗客を降ろしたばかりのタクシー運転手と交渉してみよう。
多分安くなっても20USDくらいだろうが、挑戦する価値はある。
タクシー運転手は英語を喋れる人もいるが、スペイン語しか話せない人もいる。
私はスペイン語しか話せないタクシー運転手にあたり悪戦苦闘した。
+53から始まる宿泊先の電話番号と、住所がわかる印刷物を用意しておくと、スムーズに旅が始められるだろう。
1時間もしないほどでハバナ市内の宿泊所へ無事到着した。
San Juan De Diosという通りにある「Hostal el San Juan」が今日の宿泊先だ。
場所は1階の「Restaurante 5 Sentidos」を参考にすると分かりやすい。
1階はレストランとなっており、その前に立っている人にホテルの場所を聞けば案内してくれる。
Hostal el San Juanの見た目は、ヘミングウェイが泊まっていたとされるホテル・アンボスムンドスに近く、空調もあり中はとても綺麗だ。
6000円ほどになる時があるため、以下のサイトで安くなっていたら検討してみて欲しい。
直接の宿泊受け付けはやっていないが、費用をオーナーに確認してみたところ1泊30USDと言われた。
Expediaなどで予約するよりも安いが、直接交渉しないといけないため、敷居が高いと考える人は素直に予約サイトを使用しよう。
ホテルの下が食事場所になっているため、ホテルから外に出てすぐに声をかけられた。
次の宿泊先は決まっていたが、明後日からの宿泊先は決めおらず、ここに宿泊する可能性があるかもと思い、初めての食事は「Restaurante 5 Sentidos」で食べることにした。
キューバ旅行を終えての感想になるが、この店が味だけで言えば一番おいしかった。
メニューは以下となる。
飲み物だけのメニューだけ撮り、メインメニューを撮り忘れてしまい後悔している。
メインはロブスターがボイルされたものと、玉ねぎ、トマトを中心とした野菜が添えられている。
ロブスターはもちろん美味しかったが、玉ねぎが本当に美味しかった。
キューバでは野菜は無農薬で栽培されているため、とにかく果物や野菜が美味しい。
お値段は20USD。
サブメニューとして勧められたタコス。
値段は6.5USD。
メキシコで食べたタコスより私の口には合った。
飲み物はダイキリ、モヒート、ピニャコラーダを頼み、初日から出来上がっていた。
フローズンダイキリのお値段は4USD。
モヒートのお値段は4USD。
ピニャコラーダのお値段は6USD。
プラスでエスプレッソを頼み、チップを含めて約47ドル(約7050円)と日本と変わらないお値段。
後で知るのだが、現地の人が行くレストランであれば、4人分でこの値段である。
ここで宿に戻ればよかったが、気分を良くして夜の街へ。
宿泊しているホテルは、観光地の中心に位置しており、旧国会議事堂や、フロリディータなどに近い。
お酒で気分が良くなり、21時くらいに近くの観光地をぶらついていた。
フロリディータに差し掛かった頃に、声がかかる。
「ご機嫌そうだね。どこから来たの?」と英語で話しかけられた。
話してみると彼はマリオといい、年も近く、キューバの色々な情報を教えてくれた。
それが罠とも知らず、信用をしてしまった。
左がマリオで、右はパナマから来ている友人だと話してくれた。
この後、ぼったくりに合うが、ぼったくりにあった原因としては2つある。
1つ目は、キューバ人から話しかけられたのが、ほとんど初めてだということだ。
レストランのオーナー以外に声をかけられたのは初めてで、声をかけて来るキューバ人がどういうものか分かっていなかった。
今後嫌というほど声をかけられて、声を掛ける奴らの「90%程度は詐欺や、ぼったくり」しかいないことをこの時は知る由もなかった。
2つ目は、長旅の疲れで酔いが想定以上ということだった。
キューバの中ではこの手のタイプはかなり手口が巧妙であり、キューバでぼったくりの経験がないと、簡単に信じてしまう。
「いつ来たの?今日?じゃあ、キューバのいいところを紹介しないとね。」
フロリディータから近いバーに行き、少し飲んでいる間に、女の子を紹介してあげると言われ、20、30分後に黒人の綺麗な長身な女の子と、ラティーナと呼ばれるラテンアメリカの小柄な女の子が来た。
皆にお酒を奢り、更に飲んだことで酔いが加速していた。
暫く飲んでお支払いとなり、約50USDを支払った。
続いて、「今日は特別な日」なんだと言う。
「今日は葉巻が安く買える日で、ほぼ半額なんだ。葉巻をお土産にするならいいタイミングだと思うけど、どうする?」と聞かれる。
普通であればハバナのぼったくりは、相手に選択を委ねない。
ハバナのぼったくりは直接的な言い方で、商品を相場より2倍以上の値段で買わせようとしてくる。
ぼったくりの大半が年配のおじさんだが、若く英語が話せるキューバ人は、丁寧に丁寧に相手を信用させてからお金をむしり取っていく。
その後も若く、英語を話せるキューバ人のぼったくりは、フロリディータから近い場所にいることが判明した。
大体同じ流れで話しかけれて、世間話をした後に、「葉巻の半額デー」の話をされる。
多分、「マニュアル」があるのではないかと考えている。
判断力を失った私はいつもの疑り深さは捨て、言われるがままに葉巻を購入していた。
「コイーバ(Cohiba)を10本」買ったが、正規品で買うようなシールが同封されていた。
後で聞いた話だが、キューバでは葉巻のような嗜好品も配給で配られる。
配給で配られた葉巻を許可なく観光客に売るのは違法だが、ハバナの観光地ではそれが横行している。
どうやら生活に困った人たちから安く買い叩いて、観光客に高額で売っているらしい。
その後も女の子と別の店に行き、黒人の怖そうなおじさん複数人に囲まれ、「200ドルほどの高額な請求」をされたがNoと言ったらどうなるか分からないので、快く払うふりをして外に出た。
マリオも紹介料と言って、「50ドル」を要求してくる。
段々と酔いも冷めてきて、これは確実にカモにされていると分かったため、そろそろ宿に戻って寝るよと伝える。
明日も観光の案内をよろしくとこの場から逃げるために、社交辞令を伝える。
その後もタクシー(自転車)を呼び、2kmほどの距離にもかかわらず、「10ドル」を要求されその場を後にした。
実際、タクシー(自転車)の相場であれば、約1ドルほどとなる。
キューバ人はむしれるだけ取っていくので、ぼったくりへの防衛は本当に大切だ。
その日だけでも「約400ドル(約6万円)以上」をぼったくられて、「資金の1/10」を失っていた。
下心があり、酔っぱらっていた私が悪いのだが、諸先輩方から聞いていたキューバの違いにただただ戦慄し、ベッドに横たわりその日は目を閉じた。