ページコンテンツ
理解したい5つのこと
・P2P
・ブロックチェーン
・マイニング
・秘密鍵
・ウォレット
前回は仮想通貨のシステムの中心となる上の3つのキーワードを説明しました。
ビットコインの核となる仕組みであることを、理解していただけたと思います。
まだ、見ていないという方は、こちらから前編をご覧ください。
後編では残りの2項目ある、秘密鍵、ウォレットを解説していきます。
秘密鍵とウォレットは、ビットコインを利用する際に、セキュリティに大きく関係していきます。
この2つをおろそかにすると、ビットコインを全て失う可能性があります。
今回はとても重要なことなので、少し長くなってしまいますが、ビットコインの仕組みがわからない方は、このまま読み進めることをオススメします。
仕組みを理解しないで、仮想通貨(暗号通貨)を利用することは、とても危険です。
どのように仮想通貨と向き合うべきか、安全に利用するにはどうすればいいか学んでいきましょう。
秘密鍵について
この秘密鍵を知ることにより、ビットコインに、どのようなセキュリティが必要なのかわかります。
ビットコインは取引(トランザクション)をおこなう際、公開鍵暗号というシステムが採用されます。
公開鍵暗号は、「公開鍵」、「秘密鍵」の2つで構成されており、セキュリティ技術として広く普及しています。
公開鍵というのは、銀行でいう記号番号のようなものです。
ビットコインでは、公開鍵を変換して、アドレスとして使用します。
もう一方の秘密鍵というのは、銀行でいう暗証番号のようなものです。
「秘密鍵≒暗証番号」と覚えてください。
秘密鍵はビットコインでも、重要な役割を果たしており、他者に知られることのないように、厳重に管理する必要があります。
ビットコインは、これら2つの鍵を使用して、取引をおこないます。
送金の際には秘密鍵をつかい、そのビットコインが誰のものであり、誰へ送るか署名をします。
悪意のあるハッカーに秘密鍵が渡った場合、暗号を解き、自分が所有者であると署名をしてしまいます。
ビットコインを利用する場合、この秘密鍵をいかに他者から守るかが重要です。
秘密鍵が他者に知られると、あなたのビットコインは、すぐに盗まれてしまうでしょう。
クレジットカードや、銀行の暗証番号を知らない人に教えるのと、同じようなものなのですから。
しかし、多くの疑問があるのではないでしょうか?
秘密鍵を守るといっても、ビットコインはどこにあり、どのような対策が必要なのか…
それは、次に説明するウォレットが、大きく関係していきます。
ウォレットについて
ここからは、ウォレットについて解説をします。
あなたがビットコインを受取る時は、ウォレットは必ずなくてはならないツールです。
これを知らないと、本当に損をします。
お金を保管するのに、お財布や、金庫などに入れておきますよね?
その役割をビットコインでは、ウォレットがしてくれます。
ウォレットにも種類が多くあり、財布のような簡易なセキュリティから、金庫のような厳重なセキュリティがあります。
・ペーパーウォレット
・ハードウェアウォレット
・ソフトウェアウォレット
・モバイルウォレット
・ウェブウォレット
代表的な5つのウォレットがあります。
1番上のウォレットが、セキュリティ面で最も高く、1番下のウォレットはセキュリティが低いとされています。
しかし、セキュリティが高い反面、日常的に使用しにくいデメリットもあります。
常日頃から、金庫を持ち歩いている人がいないように、用途に合わせてウォレットを選んでください。
各ウォレットを個別に解説していきます。
オススメするウォレットについては、別の記事に登録から、操作の方法をを記載します。
自分で調べたい方は、以下に代表的なウォレット、リンクを記載しているのでよろしくお願いします。
ペーパーウォレット
文字から想像ができるように、紙媒体で保管をします。
秘密鍵と、公開鍵からなるアドレスを紙に印刷して、長期的に保管していきます。
bitaddress.orgなどから作成することが可能です。
1度ビットコインを引き落とした場合、保管する時には、秘密鍵とアドレスを再取得し、紙に印刷をする必要があります。
煩わしいですが、ハッカーの介入ができないので、セキュリティとしては1番高いと言えます。
取引をあまりおこなわず、多くのビットコインを保管する際には、この方法は有効でしょう。
紙が燃えたり、読めなくなったりすると、2度と引き落とせなくなるため、管理はしっかりとしましょう。
ハードウェアウォレット
このウォレットは、ビットコインのためだけの専用端末をつかい、保管する方法です。
ビットコインを保管する専用のUSBメモリのようなものを購入し、取引の際に使用するのが一般的です。
ペーパーウォレットに次ぎ、高いセキュリティをもっています。
大量のビットコインを保管するのに、信頼できるウォレットといってもいいでしょう。
パソコンなどにつないで、使用するため、ペーパーウォレットよりも利便性に優れています。
専用端末が故障しても、バックアップをしている場合は、ビットコインを引き落とせなくなる危険性も回避してくれます。
一番おすすめのウォレットといえます。
有名なものは、「Trezor」,「Ledger」,「Keep Key」などがあります。
Trezorについては、入手方法や、設定方法などを別の記事にて解説しますので、ご覧いただければと思います。
ソフトウェアウォレット
クライアント、デスクトップウォレットとも呼ばれたりしています。
パソコンに専用のソフトをインストールして、パソコン内でビットコインを管理する方法です。
ビットコインの公式ウォレットであるBitcoin Coreも、ソフトウェアウォレットに分類されます。
オフラインして、外部との利用を避けたスタンドアローン状態ならば、より安全に保管できます。
セキュリティの高さとしては、中位に位置しています。
一般的にビットコイン多くを保管する場合には、これ以上のセキュリティをもつウォレットを使うことが推奨されています。
オンラインとして使用する場合は、ハッカーからのリスクがあります。
さらに、パソコンが壊れてしまうと、ビットコインを引き落とせなくなるので、バックアップを取りましょう。
モバイルウォレット
この先のウォレットは、利便性が高いですが、ビットコインを多く持つことは避けた方がいいといえます。
セキュリティとしては、安全とはいえず、盗まれる例も耳にしています。
少額のビットコインを入れるようにしましょう。
私はモバイルウォレットには、1Bit(約10万円)以上は入れないように心がけています。
モバイルウォレットは、スマホなどの端末にコインを保存するウォレットです。
スマホなどからアプリをダウンロードして、使用するのが一般的です。
メリットは高く、どこにでも持ち歩くことができ、ビットコインを利用しやすいことが挙げられます。
多くの店がビットコインに対応してきているため、使用頻度が高いウォレットであるといえます。
代表的なものは…
Breadwallet,Bitcoin Walletなどがあります。
Breadwalletは、iosとAndoroidに対応していますが、Bitcoin WalletはAndoroidのみとなります。
Breadwallet
Bitcoin Wallet
バックアップを取っていない場合は、スマホの故障などに注意をしてください。
ビットコインの引き出しができなくなる可能性があります。
リカバリーフレーズなどで、バックアップを取っておくと、もしもの時に復旧できます。
リカバリーフレーズ等のバックアップに関しては、別の記事で解説をします。
余談ですが、セキュリティ対策をしていない方で、盗まれた話を聞きますので、ウォレットをお持ちの方は必ずセキュリティ対策をおこないましょう。
ウェブウォレット
オンラインウォレットとも呼ばれています。
セキュリティとしては1番低いです。
しかし、どのコンピューターからもアクセスが可能であり、口座開設などの手続きも簡単です。
少額のビットコインを保管するのに優れています。
現在、オンラインウォレットと、モバイルウォレットが、一緒となってる利便性が高いものがあります。
Blockchain.infoがそれにあたります。
もし手に入れたい方は、アプリで「Blockchain.info」と検索するか、または下記のリンクからインストールしてください。
もし、スマホなどの端末が壊れてしまっても、ウェブ上にあるため、ビットコインの引き出しが可能です。
リカバリーフレーズなども用意されているので、もしもの時にも安心です。
すぐに開設ができるので、試しにアプリをインストールして、始めてみるといいでしょう。
別の記事にて、Blockchain.infoの登録から、設定、使い方を解説しますので、分からない方はぜひご覧ください。
まとめ
以上で、仮想通貨の仕組みを理解するのに知りたい5つのことは終わりです。
たった5つのキーワードですが、ビットコインの本質を表していると思います。
簡単に説明をしましたが、さらに深い知識を得たい人は、ネットで検索してみるといいかもしれませんね。
日本ではセキュリティに対する意識が低いため、個人的な意見としてはハードウェアウォレット以上を推奨します。
オンラインである以上、盗まれる危険性が存在するためです。
ビットコインは財産であるため、最大限配慮する必要があります。
日本で発売したハードウェアウォレットは現在ないため、海外から取り寄せとなります。
英語が苦手な方もいると思いますので、ハードウェアウォレットについては、別の記事にて解説をしていきたいと思います。
ここまでのキーワードを知ることで、ビットコイン(仮想通貨)の理解は、だいぶ深まったのではないでしょうか?
次回以降は、ウォレットの作成や、ビットコインの情勢などについて解説していきます。
ぜひ参考にしてください。
では、またお会いしましょう。