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Day18(2023/10/17)
前日の話はこちらから。
朝Sさんと会い、朝食をいただく。
その時間はSさんの今までの留学の経験や、南米事情を聞いた。
一番衝撃的な内容は、薬物に関してだ。
グアテマラでは、大麻が1g160円で売られているらしい。
薬物の依存度で何が高いのかなど、私自身縁がない話を聞いた。
キューバの隣国であるジャマイカも大麻が有名だし、南米では薬物が蔓延しているのだろう。
私が知っているのは、メキシコ経由でフェンタニルが流通していることぐらいだった。
そんな南米の危険な情報を耳にして、私は外に出かけた。
今日は、お土産探しだ。
お土産も簡単には買えない
チェゲバラTシャツと、ハチミツ、コーヒー、
地球の歩き方に書いてあったハチミツ屋は…閉まっている。
時刻は11時ほど。
地球の歩き方には、9時オープンと書いてある。
そして無休とある。
前回は日曜だったから、休日なのは分からないでもない。
しかし、今日は平日だ。
もしかしたら、しばらく閉店なのかもしれない。
どこで買えばいいのだろうと途方に暮れる。
明日行くトリニーダで買えるのだろうか?
オビスポ通りで買い物
次はオビスポ通りで、葉巻カッターとチェゲバラのTシャツを買い
葉巻カッターは、自作の木工が多い。
何か切れ味が悪そう。
ビニャーレスで使用したプラスチック製がないかなと探
やはりどこも木工…Google翻訳先生で他の種類ないんかと聞
数分で戻って来ていくらと聞くと、10ドルだと答える。
いや、さすがにやってるなとキューバになれた私は思った。
5ドルなら買うと思っていたので、
男は分かったと言って、すんなり引きさがった。
アレ…?いつもだったら何ドルなら構わないとか、食い下がるはずなのに…
男が向かった方の店を見て回ったら案の定、
値段は…1500ペソ。
現在のレートで6ドル。
やってくれたな。
即購入した。
これでSさんと葉巻を楽しめる。
あとはチェゲバラや、Habana ClubのTシャツを買った。
1枚2000ペソ。
およそ8ドルだ。
日本の間隔でも安いが、他に更に安い店があるだろう。
オビスポで食事
時間がないので買って、以前フォロワー1万のバーテンがいたバー(Bar Bilabao)
前回の方が、レモネードと、キューバサンドどっちも味が美味しかった。

キューバの料理は人気店じゃないと味が安定しない。
同じメニューでも流通の不安定さから、食材が違うことがある。
今回はカウンターに立つのは男性ではなくて、かなりグラマーな女性。

多分、20歳いくかいかないか。
アジア人の観光客は良くここに来るかという質問や、アジア人の違いは分かるかなど聞いた。
アジア人の観光客は、中国人が多いようだ。
我々がどこの地域の白人か分からないように、アジア人の違いはよく分からないとのことだった。
店を後にして宿へ戻り、昨日
嫌な気持ちになった葉巻
お散歩は予定が入ったため、残念ながらリスケすることになった。
葉巻用のカッターが手に入ったため、18時辺りで葉巻を吸いに行こうと、
今日は雲が多くて涼しい。
最高の気候だ。
風が強いのでなかなか葉巻に火がつかない。
ようやく火がついて吸い始めたが、
私には強すぎるかも。
途中でそれっぽい味になったが、
灰は長く残っているのでそんな悪くないと思うが、
他のコイーバも吸って、比較してみたい。
そんな中、黒人の子供が2人ものごいに来た。
多分、小6くらい。
持ってるキャラメルをあげたが、1人は帰らない。
何かひたすら喋っている。
子供は好きだが、リスペクトにかける言葉が続く。
お金がなくて大変で、親が…などの言葉が永遠と繰り返される。
500ペソが欲しい。
お菓子を貰って君らもハッピー、
これ以上何かを言わずに、帰りなと言った。
最初はできないよ。悪いけど他を当たってとSさんに伝えてもらった。
しかし、10分近く食い下がるため、強めに居なくなれと言った。
その後、居なくなってはくれたが、
目を吊上げるようなジェスチャーもあったため、私には言葉は分からないが差別的な発言があったのだろう。
それを聞いたSさんはガン萎え。
言葉が分かるだけに嫌な思いをしただろう。
ここ最近で判明したのだが、物乞いで声を掛けるのと、
個人的な体験として、白人はあまり声をかけて来ない。
キューバでは古くから混血のため人種差別はないが、ジムの子(シャレリー)も黒人には気をつけろと言っていた。
差別意識はないのだが、黒人とのトラブルが多くそう感じているようだった。
その後、嫌な気持ちを抱えつつ葉巻を楽しんだ。
次はキューバのナイトライフを調査するために、サンラファエルへ向かう。
しかし、向かう道中、Sさんが良くないものを見つけてしまう。
さっき会った物乞いの少年たちだ。
まだ小学生くらいなのにタバコ?と疑問が浮かんだのも束の間、他の部分に目線がいく。
お金がないと言っていたのに、タバコとさっき渡したお菓子とは違う何かを持ち、座っている階段には色々な物が並べられて、両側には女の子をはべらせているようだった。
ここでSさんが壊れてしまった。
ほんとキューバは終わってる。
何も信じられない。と繰り返した。
きっとお菓子を貰った時も、
悲しさと、悔しさ等色々な感情が渦巻いた。
キューバでは優しさは弱さと感じる。
体験談として感じたが、物乞いする人の多くは感謝もないし、
声かけてくる人は基本無視しないとダメというのが、キューバで過ごすためのスタンスだ。
何かをあげるにも、自分から声をかけた人にした方がいい。
自分から声をかけてお菓子等を渡した人たちは、みんな気のいい人たちだった。
サンラファエルで奇跡的な出会い
そんなこんながあり、サンラファエルに着いたが、時刻は20時ちょっと過ぎ。
物乞いの少年の件で二人ともかなりバッドとなっている。
サンラファエルでは、観光客向けの店で夜遅くまで賑わっている。
警察の目をかいくぐって、立ちんぼ的な人もチラホラいた。
続いてSさんが教えてくれた若者がいっぱい居る通りへ向かった。
何気なくうろついていたら、
いや偶然だねと言う話しをしてたら、色々な仲間が集まって来た。
追加で紹介された女の子がマジで可愛い。
いや、キューバ凄い。
他にはお調子者の黒人の男の子が、3ペソ…ゲバラのお札を見せ
みんなとくだらない話で盛り上がった。
ふと日本のお金の話になり、100円とか50円とか硬貨を見
100円が欲しいというので渡した。
じゃあ、3ペソと交換な。と3ペソを渡してくれた。
そこから更に色々な友達が呼ばれた。
その中の女の子1人が横切ったが、大きな声で呼び止められ、
えっ、マジで。
Sさんと私は目を丸くする。
確かに顔はアジアっぽいんだけど、
こんな綺麗すぎる日本人そうそう居ないぞと思って、
えっ、マジで日本人。
キューバで日本人。
話を聞くと彼女は、4歳の時にキューバに来たらしい。
今彼女は15歳。
お母さんが日本人で、お父さんはキューバ人のようだ。
彼女は日本語が苦手といいつつも、
お母さんに連絡取るねと言って、電話越しに紹介してもらった。
Sさんが話していたので、その印象だが柔らかい物腰で、
どうやら、
場所を教えてもらったので、今後遊びに行くこととする。
日本人から見たキューバはどうなのか。
何が魅力的でここまで住み続けて、
今後のキューバについてどう思うか。
日本人のネットワークはあるか。
などなど、疑問は尽きない。
聞きたいことは山ほどあり、私たち2人は興奮していた。
さっきのバッドな体験が全てどうでも良くなり、これは面白い体験になると期待に胸を膨らませて、クラブであった子達と別れた。
サンラファエルで事件発生
興奮気味の私たちは、一杯やろうと近くの売店でお酒を買って、
普段、タバコは吸わない私だが、Sさんから一本貰って吸うことに
しかし、隣のおっさんがタバコをくれとSさんに言ってきて、
Sさんはタバコ吸うのに何で火持って無いんだよと言いながら、
しばらく、お酒とタバコを堪能していると、あたりを徘徊している警察犬が吠え始めた。
その鳴き声は鳴り止まない。
狂ったように鳴り響く。
これ麻薬犬じゃないと思って、
あっという間に警察が手錠を取り出して、即逮捕されていた。
キューバでは銃もなく、ギャングもいないため、薬などは大々的には出回っていないようだ。
また、輸入品も一般人には手が届かない価格のため、どこで手に入れるかは疑問だった。
後に知ったが、ドミニカ共和国などから密輸されて、観光客向けに売られているらしい。
コカインや、マリファナが対象として入ってきているようだ。
しかし、国内では薬物犯罪の検挙率は低く、私自身も薬物中毒者を見ることはなかった。
今日はイベント尽くしだなと思って、
心残りは、キューバ在住の日本人と知り合えた次の日に、
なんだかんだ帰国の時間は迫っており、残された時間は少ない。
最大の体験を目の前にしてお預けをくらった私だが、
常にキューバは私を驚かしてくれる。