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【2023年キューバ日誌】Day16(ビニャーレスで満身創痍な自転車旅)

この記事の所要時間: 97

Day16(2023/10/15)

前日の話はこちらから。

【2023年キューバ日誌】Day15(ビニャーレスにて、初乗馬で最高のモヒートを飲み行く)

2025.06.08

やる事がない。

はっきり言って、ビニャーレスでやりたい事は昨日やった。

乗馬も体験できたし、蜂蜜入りモヒートも飲めた。

朝ごはんを食べつつ、今日は何しようと考えたが、ネットの環境が悪くビニャーレスの情報を得る事ができない。

ちょっと辺りを散歩する。

ビニャーレス渓谷は、その豊かな自然や地域一帯が文化遺産として、世界遺産に登録されている。

周辺は自然が豊かで、のどかで、ハバナの喧騒とは正反対といえる。

高所だからなのか、より一層日差しが強い。

キューバでは日焼け止め塗っても皮が剥ける。

高校時代に部活の合宿で行った菅平を思い出した。

日に焼けないように長袖を着るが暑すぎる。

見て回るのに徒歩は無理だと思い、リラに自転車で観光したいと伝えた。

17ドルで貸してくれるらしい。

また誰か来るのかと思ったら、家から自転車を出してこれに乗って行けと言われた。

この自転車スポーツタイプだけど、お尻が痛い。

人生の中で一番乗り心地が良くない自転車だった。

サドルのクッション性をどこに置いて来たのか、鉄が剥き出しなのかと疑いたくなる。

 

Mural of Prehistoryへ自転車で向かう

サドルに不満を抱きながら、Mapps.meを見て観光となる場所を探す。

宿近くのメインストリートから、左方向へ数km先に観光地がありそうだ。

真っ直ぐの道だがデコボコし過ぎて、暑いし、何もない。

ただ長い道が続く。

ビニャーレスではない別のところへ行ってないかと不安に思っていたところ、看板が出て来た。

右に1kmよく分からないカラフルな岩。

真っ直ぐ3kmバンジーみたいなアクティビティ。

いや、ここまでもう4km来てるのに、あと3kmは無理と右を選択。

ところどころにカフェみたいなものがあり、飲み物が飲める事の安堵感があった。

とりあえずカラフルな岩を目指す。

暑い。

汗だくで自転車を漕ぐ。

やっと見えて来た。

よく見るとカラフルな岩ではあるが、絵が描いてある。

自然的なものじゃなく人工的なものだと理解した。

※日本に帰って調べたら、「Mural of Prehistory」という有名な観光スポットのようだった。

奥に進もうとすると検問所みたいなところがある。

何やら面倒くさそうだ。

※後々調べたら、間近で見るために、入場料を徴収しているようだった。

別のところも見る予定だし、正直今にも休みたいし、喉もカラカラなため引き返した。

観光どころではない状態だった。

途中で見つけたカフェに入り、ペットボトルの水はないかと聞いたが、んなもん無いと言われた。

じゃあ、レモネードでも飲むかと言って注文した。

これがヤバかった。

あれなんかハバナで飲んだレモネードと味は似てるんだが、何か風味が変だ

ライムを感じるけど何かあれ

ここでやめておけば良かった。

違和感を覚えつつも勢いよく飲んで、カフェを後にした。

持って来た水も底をついたため、次のカフェへ。

そこでは2Lの水も売っていた。

1230ペソ。

2本買って、体を冷やしたり、喉を潤す。

生き返る。

やっぱり水が1番だ。

帰り道は5kmほどと足取りが重い。

気を取り直して進もうとするがアレ比喩表現じゃなくて本当に重い。

何か気持ち悪くなって来た。

熱中症か?

そこの木陰で休ん飲んだ物を全て吐き出した。

やっぱり、レモネードがヤバかった。

そこからは休みながら、進み、水を飲みを繰り返す内に気持ち悪さは無くなった。

早めに吐き出せて良かった。

ホテルで七転八倒せずに済んだ。

一旦身体の様子を見るためと、涼むために宿へ一時帰宅。

涼しい。外に出たくない。

と思ったのが午後15時。

16時にはもう一度挑戦して、先ほどと進行方向が逆である右側へ行ってみるかなと考えていた。

何事も挑戦だ。と思い、残っている体力を振り絞り、自転車に跨った。

程なく後悔した。

 

アホなためValle del silencioに向かう

貧乏性なのか無駄に観光してしまう。

しばらく道なりに行くと、坂が見えた。

頂上が見えないほど続いている。

かなり急だし、歩かないと登れない。

あれ、まだ?

いつまで続くの?と思いながら先に進む。

ようやくだ。100mほどは上に来た。

道にして500mほどかな。

まだ、上に続いている。

休みながら進むを繰り返したが辛かった。

そこから観光スポットの案内が出ていた。

Valle del silencioまで450m

そこそこ近いから行ってみるか

結果とんでもなかった。

ここへは、車で行く事は不可能だ。

自転車を漕いでるのは私だけで、皆んな徒歩かバイクに乗ってる。

徒歩の人は、途中までタクシーで来ている。

舗装されていない道に加えて、泥が堆積しているため、バイクの車輪がハマって動けないこともあった。

こんな感じ。

かなり下に降っていくということは帰りは

ここまで来てしまったからと先を進んだ。

こんな狭い道なのに人が多い。

有名な場所なのか?

入口と思われるところに人がいっぱい。

何だかよく分からないが皆んな楽しそうだ。

ビニャーレスの情報は、地球の歩き方や、ネットにもあまり情報がなかったというか私のWi-Fi事情では、調べることができずよく分からないのが本音。

中で楽しんでもいいのだが、着いたのは17時辺りでヘトヘト。

帰りも考慮すると、そこまでの余力がなく厳しいので、Uターンをする。

遊んでいくと暗くなって帰れなくなる恐怖があった。

帰りは本当にきつかった。

坂、坂、坂の連続。

30代のおっさんにはキツ過ぎるを連呼して、永遠と登った。

道行く人には大変そうだねと笑顔を向けられた。

坂の頂上はまだか

このままタクシーに、自転車を乗せて戻りたい。

が、道幅が狭い箇所があるし、ぬかるんでいるため、ここにタクシーは来れない。

グロッキーになりながら、宿を目指して前進。

加えてこの自転車のサドルは、世間のように冷たく硬い。

お尻が痛い。

馬に乗るとお尻が痛くなるよとマリッサに言われたが、こいつはその数倍固く、痛い。

後日談だが、トリニーダに行く当日まで痛さが残った。

1人だから色んな感情を自分で消化するしかない。

途中で両足もツリ始めた。

身体は限界を迎えようとしてた。

もう限界だが、宿まであと1kmぐらいだ。

歯を食いしばって、宿に到着。

リラには自転車クソ汚いんだけどと言われた。

そんなこと言われても

行って来た場所を写真で見せる。

自分1人で行ったのかと驚かれた。

だいたい山道を20kmほど周回した。

びっくりされた。

キューバ人は暑さを避けるために、移動は馬やタクシーを使うのがほとんどで、自ら長距離を歩かず、金がないのに移動にお金をかける。

食料が不足していてお腹が減っているため、無駄な体力を使わないようにしているのかもしれない。

それとも単に動きたくないだけか。

そういえば、ビニャーレスはハバナみたいに声を掛けられることはほとんどない

皆んな気にはなってる雰囲気だけど、チーノなんて言葉はかからない。

一回「Change the money」と言われたぐらい。

ハバナだと事あるごとに、タクシーに乗らないか、葉巻はいらないか等声がかかる。

場合によっては、10mごとに声がかかる。

しかし、ビニャーレスでは違った。

街をもっと歩き回れば声をかけられるのかもしれないが、気持ちよく散策できた。

皆んな庭先で遊んだり、ロッキングチェアに揺られて日がな一日を過ごしている。

日が暮れて、今日も1日が終わる。

さあ、夜ご飯は何かなと思ったが、リラにうまく伝わっていなかった。

朝改めて夜ご飯を頼むべきだった。

 

ビニャーレスの外食事情

ビニャーレスは観光地となっているため、レストランはハバナほどないけど、メインの通りであれば簡単に見つけることができる。

近場で済ませてしまおうと思い、目に入ったレストランへ。

おー、メニューの金額が全部ユーロ表記。

店内はこんな感じ。

頼んだのは、フローズンダイキリと、タコス、ハムとチーズを乗っけてトーストした何か。

タコスは魚介や肉が色々入っていて、見た目よりもかなりお腹いっぱいになる。

少量だがロブスターも入っていた。

ハムとチーズのやつは、うーん味なくね。

普通にトーストしたパンにハムとチーズを入れた方が絶対に美味しい。

何だこれは。

何とも言えない味とはこのことだ。

どの食材も美味しいはずなのに、掛け合わせるとあら不思議。

タコスでお腹はかなりいっぱいになったので、2件目を探さずに早々に帰宅した。

お会計は20ドルいかなかった。

明日は8時に乗り合いタクシーに乗るため、早めに就寝する。

何だかんだビニャーレスもあっという間だった。

正直、ここに住んでいる方々の人柄はハバナよりも良く、もう少しゆったりと楽しめたら最高のはずだ。

次来ることになったら、多めに時間を取りたい。

次はトリニーダだが、ハバナにできた友達と遊んでいる方が楽しい気がする。

かなり行くか行かないかで揺れている。

行っても目的はローカルカクテルの「カンチャンチャラ」を飲むだけだからね。

明日心配なことがある。

清算だ。

宿泊が一泊20ドルで、朝食は5ドル、夕食は10ドルと聞いていたが、話が上手く伝わっていたのか。

部屋にある水が1ドル。

ビールは覚えてないが2,3ドルだと思う。

それを加味しても明日の請求は、60ドル程度だと思っている。

どうなることやら。

今日は高校の部活並みに動き回った。

夜10時ほどだが目が重たくなってきた。お休み。

Yuichiro